トコジラミ


 

 世界的にトコジラミ被害が増えているようです。

 その原因の一つとして、交通が便利になりバックパッカーなどの

海外旅行者が増加してきたことが考えられます。

 また、殺虫剤を使用する場合、残効性のあるものを使わなくなったことも

一因としてあるようです。

 

 トコジラミ類は、世界から 70種以上記録されていますが

人に被害を及ぼすのは、殆どがトコジラミです。

 (一般にはナンキンムシという名前でよく知られています)

 

 

 

 

 

・大阪府下における相談件数も、近年増えています。


 

・生  態     ・生 息 場 所     ・対  策

 - 生   態 -

 

 トコジラミの成虫は赤褐色で 5~8mmの円形をした扁平の

昆虫です。

 卵は 25℃では 6~7日で孵化し、幼虫は 1~3ヶ月で成虫に

なります。

 成虫の寿命は長く、 1年近くも生存します。

 飢餓状態にも強く、絶食状態で 2~3ヶ月は生存可能です。

 

 夜間、壁の隙間などから出てきて吸血し、手や脚の露出

部分に被害を受けやすいです。

 


 トコジラミは、潜み場所付近に独特の墨汁を散らしたような

脱糞をするので、はっきりとその存在がわかります。

 


 - 生 息 場 所 -

 

 主に寝床周辺や壁の隙間などに潜んでいます。

 しかし、大量発生時には至る所で生息が確認されます。

 

 

壁面角

引き出しの中

 

窓枠下

天井の浅

 


 - 対   策 -

 

 駆除には市販の燻煙剤を使用するか、エアゾール剤などを使用する方法があります。

 しかし、家庭用殺虫剤として主に使用されるピレスロイド含有のものは、概して効果が低く

トコジラミが忌避する(殺虫剤を避けて、潜み場所の奥などへ逃げ込んでしまう)という

報告もあります。